京都の親戚で不幸がありました。
親族控室に入ったとき、喪主の叔父が
「きよたか、この半紙はおばあちゃんが尋常高等小学校のときの習字や。
遺品のなかにあったんやけど、今まで大事にしてきたから、お棺にいれてやろうと思う」
みんなで見せてもらいました。尋三〜尋六までの学年が書いてあるものもあります。
全部、「甲」と書かれとても上手な字です。
故人は大正4年の生まれですから、大正期の小学校での教育内容が垣間見れる貴重な資料です。
叔父には、とても貴重な資料やから灰にしないで、研究者に見せましょう、とお話して
私が預かることになりました。
長浜市西黒田小学校区出身のおばあちゃんも、それを望んでおられたのではないでしょうか。