2006年09月03日

米原市学校給食フォーラム

aaf2af49.jpg近江公民館で米原市学校給食フォーラムが開催されました。
写真はパネラーの皆さんです。

伝統ある近江地域の単独校方式学校給食を維持するための署名が、7千近く集まりました。右端のパネラーが持ち込んでいますので、写真でも確認できます。

近江地域の人口は1万人強、有権者数がおよそ7千ですから、その署名の規模がわかります。
これを背景に、当局は、最新設備を備える予定の新給食センターの配食能力に、近江地域分を落とした3千食で提案してくるでしょう。
1千食削減することで、費用は約1億6千万円ほど安く上がります。

近江地域は単独校方式で給食を継続せざるを得なくなります。
これが、本当に私たちの子供や孫のためになるのでしょうか。

政府は、行財政改革を進めています。私たちが豊かな社会を豊かに生きぬくためです。
国の負債は1千兆円を超えようとしています。
3年前の町議初当選当時、たしか650兆円だったと記憶していますから、どうしようも無い状況になってきています。
海外の投資家が、日本の負債はどうにもならないと判断して、資金を引き上げたら、円は暴落、一夜にしてインフレということもありえます。97年のタイバーツ暴落の例もあります。国民は路頭に迷うことになるでしょう。
こんなことにならないよう、行財政改革を進めているのです。国民が、豊かな社会を豊かに生きぬくためです。
だから、早い話、行政には、使えるお金がないのです。

当局は、この署名を手を叩いて喜んでいると思います。安く上がるのですから。
7千もの署名を添えた「民意」で安く上がるのです。財政当局の勝利です。うまい手です。

そして、この先、近江地域は、単独校方式で進めざるを得なくなります。
しかし、現在の3つ給食施設は、20〜30年が経過しており老朽化は否めません。
単独校方式で各校の調理施設を更新した場合の費用は3つで5.4億円です。
そのうち更新しなければならない。でも、この費用をどこから捻出していくのか、私には先が見えないのです。
各校で最新のドライ施設にした場合、職員数も増やさなければならないでしょう。

「伝統ある近江地域の単独校方式学校給食を守る」、大切なことです。しかし、
「近江地域から給食が無くなった」とならないよう、知恵を絞らなければなりません。

「民意」や「理念」を振りかざすだけでは責任ある姿勢とはいえないのではないでしょうか。
その先のストーリーがなければなりません。
実現性のあるシナリオ作りが大切です。

このBLOGの読者の皆さん、知恵を貸してください。

Posted by kitanifarm at 22:06│Comments(3)TrackBack(0) 議員活動 | 学校教育

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この記事へのコメント
今日はご苦労さまでした。参加者やパネラーの意見や要望を十分聞いていただいたと思っています。ぜひ近江町の代表である北村議員が民意を反映した判断をされるよう切望いたします。
パネラーの意見や林さんのアドバイスからも3000食以上の調理は細やかな配慮ができにくいとの意見の意味は重要だったと思います。まさに、新センターの4000食は、大きすぎる規模といわざるをえません。
心配されている経費の面ですが、近江町が実施してきた年次計画の改修で進めることが一度に大きな支出にならず可能な改修計画と思います。ぜひ北村議員も埼玉県朝霞市に問い合わせてください。
ただ、今日の教育委員会の説明でも、「土地の収得費用」「センターの場合、校舎の改築費用、配送車の受け入れ口の設置など」「エレベーターの改修費用」「配送車の費用」「センター長やその他の職員の賃金」などは計算されていませんでした。本当に経費の軽減になるのか心配です。 
Posted by 今宿博樹 at 2006年09月04日 01:34
朝霞市、昨年2月の選挙で当選された富岡勝則市長のマニフェストにあがっているようですね。そして、自校給食推進対策室ができています。
全市対象の施策のようです。

近江地域の自校方式ではなく、「米原市の自校方式」となるシナリオが描けなければ、地域エゴで終わってしまいます。
そして、近江以外の議員のさめた目にも注意が必要です。

今回の署名、当局の誘導にうまく乗ったなというのが私の印象です。
新給食センターの供給能力の問題を、自校方式とセンター方式の図式で説明した当局の勝ちです。

私は、自分の孫が通うことになる学校の給食を守りたい。
Posted by きよたか at 2006年09月04日 08:24
新センターの能力として「3千食で良いんだ」とは、早くから山東の議員さんが言っていたことです。
「何で、近江のために給食センター計画が遅れるんだ」
「山東・伊吹のセンター更新は早急にしなければならない」とも言っていました。
これは、5回の給食説明会に複数回出席していた野党会派の議員さんの言葉でした。
どういう意味だと思いますか。

ですから、「(編入合併で、後から入った)近江に供給する必要が無い」という合意取り付けは早いと思います。
しかし、わざわざ自分から「仲間はずれにしてくれ」と言うとは...。

私は、自分の孫が通うことになる学校の給食を守りたいんです。
近江の学校給食の先が見えなくなることは、絶対避けたいのです。
Posted by きよたか at 2006年09月05日 07:33